① 葬儀

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 Q1  昔と今の葬儀の違いについて、教えてください。

 Q2  葬儀における昔ながらの習慣みたいなものはありますか?

 Q3  葬儀の相談に来る方との打ち合わせは、どのようなものですか?

 Q4  葬儀屋で働き始めた頃の様子を教えてください。

 Q5  ご家族の葬儀でのエピソードを、お聞かせ願えますか?

 Q6  葬儀屋を選ぶポイントは何かありますか?

 Q7  葬儀の費用については、どのように考えていますか?

 Q8  宗派の違いについては、どうお考えですか?

 Q9  葬儀に関して、新型コロナウイルスの影響で変わってしまったことや、感じたことはありますか?

 Q10  急に病院や施設で家族が亡くなった場合、最低限どのような事を準備しておけばいいでしょうか?

 Q11  自宅のマンションにエレベーターなどがないのですが、家族が亡くなった際に自宅まで連れて帰ってくることはできるのでしょうか?また、難しいときはどこか代わりに安置していただける場所はありますか?

 Q12  小学生の子供がいるのですが、家族の亡くなった姿を見せることに少し不安があります。一緒に参加させたほうがいいのでしょうか?

 Q13  火葬場の予約や死亡届などさまざまな手続きはどうしたらいいのでしょうか?

 Q14  菩提寺様を持っていますが、葬儀の日程で注意することはありますか。

Q1.  昔と今の葬儀の違いについて、教えてください。

イラスト:遺族

 A 

昔は地域葬が主体でしたが、今は家族葬に変わりつつあります。昔は地域のことを何でも知っているおじさんがいて、故人の人となりや人付き合い、どのような人生を歩まれてきたのかを詳しく教えてくれたのですが、今は近所付き合いも希薄でそういった方がいなくなってしまいました。

また、昔は隣組という制度があり、亡くなった方の近所の方が葬儀にふるまう料理を作り、お手伝いをしてくれていましたが、今は葬儀屋が依頼した仕出しを頼むことがほとんどです。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q2.  葬儀における昔ながらの習慣みたいなものはありますか?

イラスト:祭壇

 A 

お通夜の晩から告別式の朝まで、夜通し線香の火を絶やさずに、故人のご遺体を見守るという習慣がありました。それを「寝ずの番」といいます。「寝ずの番」は家族や親戚が交代で行なっていましたが、そこには「皆で故人の思い出話をして故人を想う」という目的もありました。現在は葬儀を自宅で行なわないことが多く、消防法などもあるため、残念ながら今ではほとんど見られなくなってしまった習慣といえるでしょう。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん


Q3.  葬儀の相談に来る方との打ち合わせは、どのようなものですか?

イラスト:喪服の夫婦

 A 

打ち合わせは、おおよそ2時間くらいです。葬儀に関する話は30分ほどで、残りはフランクに家族関係をお聞きしたり家系図を書いたりして、故人とのつながりを確認することに注力しています。図に表すことで、例えば考えていたよりも親族が多いことに気づくこともあります。そこで本当に家族葬でよいのか、故人とお別れをしたい方が他にもいるのではないか、ということを遺族に再確認してもらう機会となるのです。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q4.  葬儀屋で働き始めた頃の様子を教えてください。

イラスト:葬儀屋社員

 A 

私が働く赤羽は昭和の香りがする古い街、商売の街という印象でした。古い街ですが、よそから来た人でもあたたかく受け入れてくれる、人情あふれる街です。弊社は明治42年(1909年)創業で、先代の時からお付き合いがあって葬儀の仕事を依頼される方が多かったので、年配の方は昭和30年頃の赤羽の風景などをよく話されました。但し、当時とは街の風景が変わってしまっているため、私は昔の街のイメージが全くできませんでした。そこで図書館に1ヶ月ほど通い、昔の赤羽の街を勉強することによって、昔の街をイメージすることができるようになりました。故人の生きた時代を知ることで、故人や遺族の心に少しでも寄り添えるようになったと思います。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q5.  ご家族の葬儀でのエピソードを、お聞かせ願えますか?

イラスト:葬儀中の家族

 A 

私の父は、家ではあまり話をする父親ではありませんでした。現職の時に亡くなったため、会社の方が通夜に参列して生前の父の話をしてくれました。自分の知らない父親の話を聞いて、意外と外では話をする人だったのだという違う一面を知ることができて、嬉しかったのを覚えています。家族でも知らない故人の顔があるからこそ、お別れをしたいと思っている方をできる限りお呼びした方が遺族のためにもよいのではないか、と私自身考えています。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q6.  葬儀屋を選ぶポイントは何かありますか?

イラスト:疑問を持つ男性

 A 

モノを買う時や旅行の申し込みをする際に、自分がこの人からなら買ってもよいと思える人からしかモノを買わない。葬儀も同じだと思っています。

自分がこの人に葬儀を任せたい、任せてよかったと思ってもらえるように私も努めておりますし、大切な方の葬儀の担当者を信用できるかを考えて依頼すべきだと思います。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q7.  葬儀の費用については、どのように考えていますか?

写真:祭壇の花

 A 

お客様の中には、葬儀の見積もりを事前にいくつか取ってこられる方もいます。ただ、こちらも商売ですし、お互いにメリットがなければ意味がありません。そのため、大きな値引きをするということもありません。

故人や遺族の意向を十分に聞き取り「葬儀を任せたい」と思ってもらえれば、他社より値段が高くても納得して契約される方もいらっしゃいます。そんな時は、自分の「何か」が相手の心に通じたのかなと感じます。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q8.  宗派の違いについては、どうお考えですか?

イラスト:花輪

 A 

喪主が自分の宗派について、詳しく知らないこともあります。宗派の違いによって葬儀の方法も異なるため、喪主に恥を欠かせないように気をつけています。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q9.  葬儀に関して、新型コロナウイルスの影響で変わってしまったことや、感じたことはありますか?

イラスト:マスクをした葬祭店員

 A 

まず、葬儀に多くの人を呼べなくなってしまいました。最低限の人数で葬儀を執り行なわなければならず、3月・4月(2020年)は自宅で葬儀をされることもありました。会食もなく、お弁当を各自持ち帰るという形になっています。

ただ、全てを簡素化してしまうと、何も形に残らなくなってしまいます。お別れできなかった方のためにも祭壇やお花は最低限でも用意してもらい、写真などに納めておく。そして、お別れできなかった方には、その写真などを送ってあげて形に残すということが大切だと思います。

コロナ禍において、やはり人と人のつながりはとても大切で、みんな人と会いたいと思っているのだということを改めて気づかせてくれたような気がします。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q10.  急に病院や施設で家族が亡くなった場合、最低限どのような事を準備しておけばいいでしょうか?

イラスト:悩む男性のイメージ

 A 

一般的には医師からの死亡診断後、看護師による死後処置が行われます。その間11の1時間~2時間ほどの間に遺体の搬送先を決めておかなければいけません。
亡くなると、待ったなしにさまざまなことを決めていかなければならないので、頭が真っ白になってしまう方も多くいらっしゃいます。ですので、事前に葬儀屋・対象となる方のお名前と連絡先・病院や施設の住所と名前だけでも準備しておくことをお勧め致します。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q11.  自宅のマンションにエレベーターなどがないのですが、家族が亡くなった際に自宅まで連れて帰ってくることはできるのでしょうか?また、難しいときはどこか代わりに安置していただける場所はありますか?

イラスト:家のイメージ

 A 

病院や施設からご自宅への搬送時間はあまりありませんので、事前に安置をされる場所を決めおくことをお勧めいたします。エレベーターがないなど構造上の問題や近所に亡くなったことを知られたくないなどで他の場所を希望の方は、依頼する葬儀屋で霊安室を持っているか確認してみてください。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q12.  小学生の子供がいるのですが、家族の亡くなった姿を見せることに少し不安があります。一緒に参加させたほうがいいのでしょうか?

イラスト:家族のイメージ

 A 

ご納棺の儀などの立ち合いは、葬儀の中でもとても大切な儀式の一つなので小中学生のお子様にもできれば立ち会って頂きたいと思います。将来、お子様の【人を送る気持ち】や【人を思う気持ち】を育む大切な教育の場であると思います。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん

Q13.  火葬場の予約や死亡届などさまざまな手続きはどうしたらいいのでしょうか?

イラスト:手続きのイメージ

 A 

ご家族様は葬儀の準備などやることがたくさんあると思いますので、死亡届の手続き・火葬許可証の受取保管・火葬場の予約などを代わりにお受けすることも可能です。故人の方とゆっくり最後のお別れの時間を過ごして頂けるようにお手伝いができればと思います。

Q14.  菩提寺様を持っていますが、葬儀の日程で注意することはありますか。

イラスト:人物のイメージ

 A 

菩提寺様をお持ちの方は、きちんと供養をする必要がありますので、菩提寺様のお体が空いている日を確認する必要があります。その後、住職の予定を伺って葬儀場・火葬場・菩提寺様の3つの日程を確認して葬儀の日程を決めます。

(回答者:有限会社 伊勢屋葬祭店 諏訪 晃嗣さん