取材日記 番外編【第1回】老後2,000万円問題って本当?今後の生活資金の不安について

RanRan

@取材日記 第9回赤羽セミナー① 「人生100年時代」のこれからの人生設計

くらしの相談会~年代別に終活について考えよう~」をテーマに第9回赤羽セミナー&無料個別相談会が2023年10月21日(土)、赤羽会館で開催されました。
赤羽の身近な専門家たちの話から、「くらしに関わる課題解決のヒント」をご紹介します。

第9回赤羽セミナー&無料個別相談会

ー登壇者ー
ファシリテーター:
税理士法人西川会計 西川豪康氏

パネラー:
城北信用金庫営業店統括部 パーソナルコンサルティンググループ 石井彩織氏
株式会社らいふ保険サポート 藤田顕也氏
社会保険労務士法人らいふ社労士事務所 福島継志氏
株式会社相栄商事 西野泰彦氏

老後2,000万円問題って本当?今後の生活資金の不安について

―どのようにお金を貯めていけばいいでしょう― 

お金をいつ貯めなければいけないか「貯めどころ」を知っておくこと。
人それぞれの人生には、就職や結婚、出産、マイホームの購入などのイベントが発生する「ライフステージ」があります。
自分のライフステージに沿って、「何の目的で」「いくら」「いつまでに」貯めていくのかをしっかり考え、貯めていくことが大切です。

回答:藤田顕也氏

―2024年からNISAってどう変わる?少ない金額から始める投資― 

つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能となり従来のNISAより投資できる金額が増え非課税期間も恒久化となります。

つみたて投資枠は積立の購入のみで、成長投資枠は一括と積立で購入可能です。

回答:石井彩織氏

―50代、60代くらいで支出がガクンと下がるのはなぜ?― 

あまり受け入れたくない制度なのですが、一般的に50歳を過ぎると、日本の会社では「役職定年」という制度があり、年収が下がります。その頃になると子どもが就職し、自立する時期とも重なり支出が下がってくるようですまた、60代になり定年退職を迎えると、会社からの給料が入らなくなり、やがて年金を使って生活することになります。そのタイミングで、2段階に分けて支出が下がっているのではないかと思います。

回答:藤田顕也

―年金開始が70歳くらいとありますが、本当に年金はもらえるのでしょうか― 

ご自身の年金がどうなっているかを知る方法をご存じですか?
毎年誕生日の前月から当月にかけて、「年金定期便」というものが届いていると思います。
そこに、皆さんの年金の記録が記載されています。
また、マイナンバーカードを使って「マイナポータル」にログインすると、最新の年金記録、将来もらえる年金見込額がわかるので、リアルタイムでどれくらい入っているかを確認することができます。

回答:福島継志

―年金受給の開始時期、60歳・65歳・70歳・75歳 どうする?― 

年金受給開始時期の「繰り上げ」「繰り下げ」、つまり年金を早くもらったり、遅くもらったりを自分自身で選択することで、自分の貯めていた年金を多くもらうことも可能。
年金をもらえるのは、ほとんどの人が65歳からということはご存じだと思います。
でも、早くもらいたい場合はそれも可能で、それを「繰り上げ」と言います。

一番早くもらうパターンは60歳
年金を早くもらいたいと手を挙げれば、繰り上げ式で受給することが可能ですが、もらえる年金は24%(昭和37年4月1日以前生まれの方は30%)減ってしまいます。例えば20万円もらえる人の場合、繰り上げをすると24%減の152,000円(30%減の場合は140,000円)に減額されますが、5年早くもらえるということになります。

繰り下げで70歳・75歳からもらう
今は生活できているので、開始時期を遅らせて、その分を上乗せして受給したいという場合は、繰り下げ式を選択します。
70歳にすると42%増、75歳にすると84%増になります。

判断ラインは92歳⁈
年金受給額一番多いのは・・・

  • 80歳までで考えると・・・繰り上げ式で60歳から受給
  • 81歳からは    ・・・65歳から受給
  • 85歳からは    ・・・繰り下げ式で70歳から受給
  • 92歳を過ぎたら  ・・・繰り下げ式で75歳から受給

男性の平均寿命は82歳、女性の平均寿命は87歳。
「人生100年時代」と言われるようになり、より長く生きることを考えると「繰り下げ」も選択肢のひとつ。
年金をもらいながら仕事をしている人は、給料によっては年金受給額が調整されてしまう場合もあります。
「今はまだわからない」という選択肢もひとつ加えて、自身で考えることが重要です。

回答:福島継志

―マイホーム購入のタイミングは?― 

今、東京23区のほとんどの不動産価格が上昇。都心5区から離れた北区の中で赤羽はかなり上がっています。
都心部のヴィンテージマンションなどは55億円。そのあとは、都心部300平米くらいで100億円くらいのものが企画されています。赤羽のタワーマンションは20坪で1億円。建売住宅は30坪もついていなくて8000万円前後とすごく高くなっています。

家を買った方がいいか、借りたほうがいいかということで言えば、不動産は上がると思うので、若い人はローンを組んででも買った方がいいです。また、年配者でも、92歳、100歳まで生きるぞと思っていたら、ローンを組んででも買った方がいいと思います。

まだまだ上がり傾向?
あと2、3年は横ばい、その後は世界の景気動向により(特に自宅とか)不動産は購入した方がいいです。

回答:西野泰彦

―ライフプランに沿ったお金を算出することは可能?― 

「年金定期便」というハガキも届きますし、ファイナンシャルプランナーにご相談いただければ、おひとりおひとりの人生設計図のような「ライフシミュレーション」をお作りすることができます。これからどのくらいお金がかかるのか、ご不安な方はぜひご相談ください。

回答:藤田顕也

次回取材日記番外編 第2回「親の介護は突然やってくる。高齢化と介護の問題」は2024年1月の掲載を予定しています。

ご期待ください!


第2回「親の介護は突然やってくる。高齢化と介護の問題」に続く