東洋大学ボランティアレポート2025 子育てについて訊く! 赤羽幼稚園

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赤羽くらしのQ&A 取材レポート


赤羽くらしのQ&A参加企業である、『赤羽幼稚園(学校法人 石井学園)』の石井園長に

「子育て」について取材したことをまとめました!

取材日:2026年3月9日

 (東洋大学 福祉社会デザイン学部 社会福祉学科 2年 佐々木瑚乃美)

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はじめに

まず初めに、幼稚園・認定子ども園・保育園の違いについて教えていただきました。

認定こども園は1日に11時間までの預かりと、幼稚園と比べると長く子どもたちが過ごしています。また、幼稚園と認定こども園は子どもを教育するカリキュラムが設定されていますが、保育園はあくまで『子どもを預かる場所』であることを教えていただきました。

私たちも将来、子どもが出来た際に、幼稚園、認定こども園、保育園のどこかに子どもを預ける日が来るかもしれません。そうした際に、それぞれの違いや特色を知っておくことは必要だと感じました。


1つ目の質問:現在、保育園の待機児童はどのくらいいるのでしょうか?

赤羽幼稚園のある東京都北区は23区の中でも待機児童が少ない方で、以前は300から400人いた待機児童も現在は250人程で、少子高齢化が進んでいる現代では、待機児童は自然的に減ってきているみたいです。そのため、世の中的には今後、待機児童はあまり問題視されなくなっていくのではないかと仰っていました。

また、待機児童が問題視されていく際に保育園を慌てて作りすぎた印象があると仰っていました。現在利用している子どもの中には、月の半分程通っていたり、土曜保育を行ったりされているみたいです。しかし、子どもと一緒に密に関われる時間は、母親で7年半、父親で3年と言われています。「保育園に気軽に預ける事ができるようになった半面、仕事や特別な理由がない時は子どもと過ごしてほしい」と石井園長は願いを仰っていました。

また、コロナ禍により子どもを友達の家に預ける事が難しかったり、社会的な要因が現代の保育にも関係しています。特に都会は核家族化や関係性の希薄化から周囲に預ける事が難しく、そのニーズに答えるため預かり保育の要員を増やして対応を行っているみたいです

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2つ目の質問:将来子育てするとき、子どもが小さなことで間違えても注意したほうがいいのか、それとも伸び伸び育てたほうがいいのか迷っている

どちらでも良いが、自分で決められるような子になれるように教育をした方が良いと石井園長は仰っていた。自由勝手にしすぎてしまうと、かえってわがままになってしまったり、一方で親が子どもの考えを先行してやりすぎてしまうと、子どもが自らの自己決定を放棄してしまう。この塩梅を考えながら、メリハリをつけて行っていくことが大事であると仰っていた。

特に赤羽幼稚園では下記の事を理念として掲げていました。

①子どもたちと1日1日を大切にする

行事(イベント)に力を入れすぎないことがポイントのようです。子どもは特に行事前などでピリピリしている先生の顔色を伺ってくため、行事に力を入れるよりは、子ども達とのふだんの1日1日を大切にしていく事が重要みたいです


②子どもの自己肯定感を高める

小さいときに自己肯定感を持たせることが大切なようです。特に、落ち込んだ際に励ましてもなかなか上がらないひとは、小さい頃の積み重ねや、褒めてもらった、認めてもらった経験などが影響してくるそうです。そのため園では、励ます、認めること。怒ることはせず、何が行けなかったかを叱ること。大人の怒りが子どもに向かってしまうと、いずれは虐待の原因になるきっかけになってしまうそうです。


③子どもたち自身が好きな事を見つける教育・保育

赤羽幼稚園の園児は250人ほどおり、そのうち6・7人が小学校受験をしています。特に中学校受験をする人は増えており、教育意識が高い中国系の方はほとんどが受験を選択するみたいです。しかしこの受験も、親のエゴではなく、子どもたちの興味関心を見ながら、自分が好きなことを見つける教育・保育を展開していく事が重要です。

外国ルーツの子どもへの対応

東京都北区は特に外国人の保護者や子どもが多いです。12、3人は両親共に外国籍の方で、園では外国のお菓子や遊びといった、多文化教育を取り入れています。また、宗教的な理由で、みんなと同じものが食べる事が出来ない子どもは、ハラール食のお弁当を持参したり、日本語があまり得意ではない場合には、職員が翻訳機を使って説明をしたりしていると仰っていました。外国人ルーツの子どもが多いのにもかかわらず、英語が得意な職員があまりいないことが園の課題になっているそうです。


障がいについての教育

赤羽幼稚園では、パラスイマーといった障がい当事者と子どもの交流機会を設けているそうです。子どもが障がいについて学ぶことで、子どもが家に持ち帰って、親に話して保護者の人の障がいに対する感覚や認識が変わる効果も期待されています。日本人は障がい者に対して、「なんの障がいがあるのか」など質問をしにくいですが、子どもは純粋な気持ちで障がいのある方と接しているため、そんなことはなく、世界で活躍するパラスイマー達に子どもたちは憧れをいだいているみたいです。園では来年は違う障がいを持った人とも関わっていきたいと仰っていました。


男性職員への印象と実際

赤羽幼稚園では職員22人中男性職員6名が働いており、教育の勉強をしている方が3名いらっしゃいます。世間的にニュースなどで男性職員は悪いイメージがついてしまうこともあるみたいです。しかし、赤羽幼稚園は北区では男性職員を多く雇用しているそうです。


3つ目の質問:一昔前は子育て支援に乏しかったですが、最近は子育て支援について積極的になりました。その財源はどこから出てるのでしょうか?なぜ今まではしてこなかったのでしょうか?

基本的には税金で賄われています。子育て支援にはお金を使うが、それだけでは少子化は解決されないため、お金を使えば子どもが増えるわけではないと思うと仰っていました。今の時代の結婚は子どもを生む事が全てでは無くなってきました。日本が少子高齢化を食い止めていくためには、日本が元気なうちに外国籍の人を受け入れた方が良いと石井園長は仰っていました。そのために、外国人ルーツの子どもへの対応課題は解消していく必要があると考えました。


子どものスマホなどとの接し方

最近は、先生が教室でスマホを使ってモニターに出す教育があります。しかし、園としてはすぐに答えが出てしまい、子どもが探して、考える力を身に着けるためにもできれば図鑑を持ってきてほしいと仰っていました。答えに行くまでに寄り道をすることが大事であり、園では図鑑のコーナーをおいているそうです。園長先生は、子どもと接する際に、すぐに答えをださず、聞かれたときは「図鑑を見てごらん」と声をかけ、子どもたちが自ら探求するように促しているそうです。

近年増加している、AI 保護者からの連絡、管理や先生の仕事を効率化に対してご質問したところ、幼児教育にはまだいらないとのお考えでした。

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まとめ

今回の取材を通して、子育てや教育は単なる制度や支援だけでなく、「子どもとの関わり方」や「日常の積み重ね」が極めて重要であると実感しました。また、現代社会の変化(少子高齢化、多文化化、デジタル化)に伴い、教育現場も柔軟に対応していることが分かりました。今後、自分自身が子育てに関わる立場になった際には、今回学んだ視点を活かし、子どもの主体性や成長を支える関わりを大切にしていきたいです。